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イノベーションマインドの向上を目指して
        
 

 

【かねたか せいじ】
 
 
略歴:1960年大阪府生まれ。大手情報システムベンダーから、銀行系シンクタンクを経て2000年株式会社キートゥサクセスを設立。趣味はゴルフ。高杉晋作の「苦と楽を差し引きすれば、浮き世の値わずか三銭」、丹羽伊藤忠会長の「認めて、任せて、褒める」が座右の銘。
 
   
   
 
見出し

 先日テレビを見ていると、大阪市が「創造都市大阪」と銘打って、2007年度に約70億円の予算を立て、市の活性化を目指そうとしているニュースが流れていた。

 創造都市とは、新語辞書によると「芸術家やデザイナー、建築家など、創造的仕事に携わる人材の力で市民の創造性を引き出し、環境、教育といった問題をも解決していく都市」と定義されている。

 「大阪市」−金高自身も在住し、ktsの本社オフィスも大阪市にあるため、元気になってほしいと願っているし、暮らしやすく、働きやすい都市であってほしいと思っている。

 だけど、「市民の創造性」を70億円で簡単に生み出すことができると考えている大阪市の短絡さに、どうなんだろうと思ってしまう。そもそも「創造性」というものは、お金では買えないものであり、芸術家やデザイナー、建築家などの創造的な仕事をしている人たちがいくらがんばっても限界がある。「創造性」は、子供の時からのびのびと様々なことにふれあい、出会うことで育成されていくものではないだろうか。

 ここ数年の大阪市に関連するニュースは悪いものばかりである。オリンピック招致も失敗し、裏金問題では全国的に有名になってしまっている。吉本興業だけのイメージに、大阪市民としては寂しい思いで一杯である。

 だからこそ、元気になるため、本当に市民レベルで何をしなければならないかを考えなければならない。単に芸術家やデザイナー、建築家の人たちだけに創造性の育成を任せて、うまく行くはずがない。もっと市民レベルで考える必要があるはずである。

 「創造性」−魅力ある言葉だが、その言葉の魅力に引っ張られてはならないような気がする。もっと本質で元気になるために何が必要かを議論することが重要なのではないか。

 大阪市に在住するビジネスパーソンとして、大阪市に本社を置くベンチャー企業の経営者として、「大阪市」の活性化に何ができるのか、もっと真剣に考え取り組まなければならないと再考させられたニュースであった。

 

 

コンサルタント奮闘記

     
by Seiji Kanetaka 2007-03-19 in Osaka
   
    
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