この1週間、ある大学の講義に参加した。このブログの内容から考えて、大学名やテーマ、教授名はあえて記さないでおこう。
ktsは、新事業として10月にビジネススクールを開講する。ktsのコンサルタントが内容を厳選し、国内外のMBAやビジネススクールとは一線を画したものを目指している。実際にコンサルティング現場で起こったことをケースに落とし込み、受講生の業務に直結した成果提供型のビジネススクールである。
そのビジネススクールの開講を控え、かなり多忙な時期にその大学である教授の講義を受け続けた。そこで感じたのは、大学の教授は実務家ではないことである。あたりまえのことを言っているようだが、重要なことである。
なぜなら、海外のMBAにしても、国内の大学のビジネススクールにしても、はたまた、これまでの民間のビジネススクールにしても、全て大学教授を軸にしながら、ケースや講義内容などが構成されている。あきらかに企業の現場からかけ離れている。かけ離れているというか、彼らは、実務家ではなく学者なのである。そのため、自分の研究テーマと違う理論を提唱するような他の教授をどのように糾弾するかに軸足を置いている。自分自身の研究テーマの内容が全てなのである。
企業は生き物である。経営も生き物である。組織も生き物である。従業員も製品もサービスも全て生き物である。それが分かっていれば、自分の研究テーマに固執するスタンスは、ビジネスを題材にしてスクールを提供するものには考えられない。
その大学に1週間通って、ktsが開講するktsマネジメントスクールの成功を確信した。
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