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イノベーションマインドの向上を目指して
        
 

 

【かねたか せいじ】
 
 
略歴:1960年大阪府生まれ。大手情報システムベンダーから、銀行系シンクタンクを経て2000年株式会社キートゥサクセスを設立。趣味はゴルフ。高杉晋作の「苦と楽を差し引きすれば、浮き世の値わずか三銭」、丹羽伊藤忠会長の「認めて、任せて、褒める」が座右の銘。
 
   
   
 
見出し

 ゴールデンウィークも終了し、ビジネスが活気づく季節になった。不安定な季節もほぼ落ち着き、いつもどおりの5月を迎えたこともあり、「また、がんばるぞ」と決意した非常にさわやかなゴールデンウィーク明けである。

 その中で、心が痛むことがある。毎年起こることではあるが、ゴールデンウィーク中の痛ましい事故が相次いだ点である。特に、エキスポランドの事故には心が痛む。少年時代、エキスポランドの近くに住んでいたこともあり、何度も遊びに行った場所である。事故の理由は、金属疲労から来るものであるらしい。しかし、それを引き起こしたのは、部品を1992年の運用開始から1度も交換しておらず、かつ金属疲労の検査も全くしていなかったからである。明らかに人為的なミスであり、事件であり人災である。

 ミスと失敗は大きく違う。ミスの本質は、不注意であり、根底に思考がなく努力もない。ミスは、起こるべくして起こる。だから、その責任は重い。失敗はそうではない。その行為に対し真剣に考え努力をしたが、その時々の状況によって、得ようとした結果が得られなかったのが失敗である。失敗は次の成功に繋がる非常に重要な糧である。

 我々のような仕事をしていると、プロジェクトの成功が当然であるかのような錯覚に陥ることがある。しかし、実際は失敗の連続である。その失敗の原因を考え、何がうまく行かなかった理由なのかをつかみ取り、次のプロジェクトに活かすことで成長するといつも思っている。

 昨年度のktsは、数多くのプロジェクトを推進してきた。ほとんどプロジェクトは成功したが、考えて、考えて、考えて、様々な努力をした結果、失敗してしまったプロジェクトも存在する。しかし、その失敗を理由にプロジェクトメンバーを責めることはしない。なぜなら、単なるミスはひとつもなかったからである。

 ミスは許せないが、失敗は受け入れていく勇気をこれからも持ち続けたい。そう思えば思うほど、エキスポランドに憤りを覚えてしまう。被害者の方のご冥福を心から祈りたい。

 

 

コンサルタント奮闘記

     
by Seiji Kanetaka 2007-05-07 in Osaka
   
    
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